1.マッサージと整体について
マッサージと整体、どちらも体のケアに役立つものですが、その違いを明確に理解している人は意外と少ないのかもしれません。疲れを取りたい時、腰や肩の不調を感じた時などに利用することの多いマッサージと整体ですが、目的やアプローチには明確な違いがあります。
今回は、マッサージと整体の違いを詳しく解説し、それぞれがどのような症状に対して効果的なのかをご紹介します。
2.マッサージとは
マッサージとは、筋肉の緊張をほぐして血行を促進し、心身のリラクゼーションを促すために行われる両方の1つです。マッサージの手法は様々なものがあり、リラクゼーションを重視した「もみほぐし」から、医療的な効果を期待する「指圧」や「あん摩」まで幅広く存在します。これらの中には法的な資格や目的に違いがあり、以下は特にメジャーな手法です。
①マッサージ
マッサージと聞くと、揉みほぐしなどを想像するかもしれませんが、厳密には違います。マッサージとは、国家資格である「あん摩マッサージ指圧師」が行う施術のことです。あん摩マッサージ指圧師は法律に基づいて訓練を受け、筋肉や関節の問題に対して医学的なアプローチ治療を行います。
これらの技術は、単なるリラクゼーションを越えて、肩こりや腰痛の改善、体内のバランスを整えることを目的としています。また、施術に関しては医療的な側面が強いため、特定の症状を緩和する際には、国家資格を持った「あん摩マッサージ指圧師」に相談することが推奨されています。
②もみほぐし
一方もみほぐしとは、リラクゼーションサロンなどで施術されることが多い、資格を必要としない手法です。基本的には、全身の筋肉を軽く押したり揉んだりすることで、筋肉の緊張を和らげ、リラックス効果をもたらすことが目的です。深いリラクゼーションやストレス解消のために利用されることが多く、体の痛みや疲労感を軽減したい人に向いています。
ただし、もみほうぐしはあくまでリラクゼーションを主な目的とするものであり、医療的な効果を保証するものではありません。そのため、特定の身体的な問題や症状の改善効果は得られないでしょう。
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3.整体について
整体とは、体全体のバランスを整えることを目的とした施術です。整体の基本的な考え方は、「体の歪みが不調を引き起こす」というものです。骨盤や背骨、関節が歪むと、筋肉や神経に負担がかかり、痛みや疲労感、さらには内臓の不調まで影響を与えることがあります。整体は、この歪みを手技によって調整し、体全体のバランスを整えることで不調を改善します。
整体の資格は民間資格の「整体師」がありますが、この資格は必ず取得しなければいけない、というものではありません。整体師の資格がない場合でも、整体師として施術することは可能です。
施術方法は整体師によって多少違いがあります。ですが、一般的な整体の施術は、施術者の全身を使って行うことが殆どです。マッサージやもみほぐしが手や指の力を使った施術に対して、整体は全身の力を使うという特徴があります。
4.症状によって使い分ける
上記で紹介した通り、マッサージ、もみほぐし、整体はそれぞれが全く違う施術と効果を持っています。そのため、症状によってどの施術を受けに行くのかを使い分けることが大切です。
マッサージが効果的な症状
あん摩マッサージ指圧師が行うマッサージは、主に以下の症状に効果的です。
- 血行不良による慢性的な疲労
- 消化器系や循環器系の不調
- ストレスによる不眠
- 慢性的な肩こりや腰痛
- 消化不良や便秘、冷え性
このような症状に悩んでいる方は、マッサージが効果的です。
もみほぐしが効果的な症状
セラピストが行うもみほぐしは、主に以下の症状に効果的です。
- 筋肉が凝り固まっている
- リフレッシュ不足
- リラックス不足
- 自律神経が乱れている
- 一時的な疲労感
このような症状に悩んでいる方は、もみほぐしが効果的です。
整体が効果的な症状
整体師が行う整体は、主に以下の症状に効果的です。
- 骨格が歪んでいる
- 姿勢が悪い
- 自然治癒力が低下している
- 動作や柔軟性が低下している
- 関節痛
このような症状に悩んでいる方は、整体が効果的です。