セルフマッサージとしても注目されている『カッサ』の効果とは？

1.カッサとは？

カッサとは、古代中国の伝統医学に基づいた美容、及び健康法の一つです。専用のプレートを使って皮膚をこすることで、血行を促進し、リンパの流れを改善することを目的としています。
カッサは【刮痧】と書きます。刮はこする、痧は血痧（血の滞り）を指し、手法を用いて体内の滞りを解消し、健康を改善するとされています。
カッサの専用プレートは、通常天然石や牛角、木材などで作られており、形状や大きさは様々なです。カッサを行う際には、専用のオイルクリームを使って肌の摩擦を減らし、滑らかに施術を行っていきます。

2.カッサの効果

カッサの効果は以下のようなものがあります。これらの効果は個人差があり、科学的な証拠が十分ではない部分もありますので、参考程度に考えるのが大切です。

①血行促進

カッサプレートで肌をこすると、血流が促進されます。これにより、酸素や栄養が皮膚や筋肉により効果的に供給され、老廃物の排出もスムーズになると考えられます。
また、血行が促進されることで冷え性の改善にもつながるとされています。特に手足の冷えに悩んでいる人に効果的です。

②リンパの流れを改善

カッサはリンパの流れを改善する効果もあります。リンパの流れが良くなると、体内の余分な水分や老廃物が排出されやすくなり、むくみの軽減が期待できます。
また、老廃物が排出されると、全身の健康状態も改善されます。カッサにはデトックス効果も期待できるのです。

③リラックス効果

カッサプレートで皮膚をこすると、筋肉のこりや緊張がほぐれていきます。特に肩や首、背中などの筋肉が緩むと、体全体のリラックスが促進されます。筋肉の緊張がほぐれると、ストレスが軽減し、心地よいリラックス感が得られます。
また、カッサのゆっくりとした動作や規則的なこすりのリズムが副交感神経を刺激し、神経系が安定する効果も得られます。

④美肌効果

カッサによって血行が促進されると、肌が明るくなり、くすみが取れて透明感のある肌に近づきます。それに加え、肌細胞の新陳代謝（ターンオーバー）も促進されます。これにより古い角質が剥がれ落ち、新しい肌へと生まれ変わりやすくなり、結果肌の質感が滑らかになりキメが整います。
また、肌の毛穴が引き締まる効果もありますので、毛穴の開きや黒住が気になる人にとって嬉しい効果を得られます。

3.カッサマッサージの注意点

セルフマッサージとして注目されているカッサマッサージですが、行う際には以下の注意点に気を付けながら行うようにしましょう。

①力加減に気を付ける

カッサマッサージは、適度な力加減で行うことが効果的です。力が強すぎると、あざや内出血をしてしまう可能性があるので、注意しましょう。
また、肌に傷がついたりしてしまうこともありますので、優しい力で行うようにしましょう。指で軽く押した時に痛みを感じない程度の力が、適切な力加減です。

②肌の状態を確認する

肌の状態が悪い時にカッサマッサージを行うと、炎症が悪化したり、直りが贈れる可能性があります。ニキビ、湿疹、傷、日焼けなどの皮膚トラブルがある場合は、カッサを避けるべきです。
また、敏感肌やアレルギーを持つ人は、カッサマッサージによる刺激で悪影響が出てしまうこともありますので、特に注意が必要です。

③適切な頻度で行う

カッサマッサージは毎日行う必要はありません。頻繁に行いすぎると、肌が摩擦によってダメージを受けたり、刺激に対して敏感になることがあります。特に、赤みや刺激が残る場合は、肌に十分な回復時間を与えることが大切です。
目安としては、週に2～3回程度が適切とされています。肌の状態などを見ながら、自分に合ったペースで行いましょう。

④清潔な器具を使用する

カッサプレートは肌に直接触れるため、衛生状態が非常に重要です。使用後にプレートを適切に洗浄・消毒をしないと、肌に雑菌が付着し。感染症や炎症を引き起こす可能性があります。また、清潔な手で施術を行わないと、同様に肌トラブルの原因となります。
使用後は、ぬるま湯と中性洗剤でプレートを洗浄し、しっかりとか乾燥させてから保管するようにしましょう。消毒用アルコールを使って、さらに衛生状態を保つことも推奨されています。

4.まとめ

以上、カッサマッサージについてご紹介しました。カッサマッサージは手軽に出来るセルフマッサージです。ちゃんとした手順と方法で行えば、高い効果を期待できます。これを機に、試してみてはいかがでしょうか。